田沼の新聞店

新聞屋としての利便性を追求しつつ、街の景観に調和するお店の顔をデザイン

●道路面の小さい間口の解消方法

当該敷地には、新聞をはじめとする物資の搬出入やバイク配送、そして新聞料金の支払いの一般客など、様々な人や物が出入りします。機能性のみを追求すると雑多な要素が道路正面に並び、更には、バイク駐車スペースの確保、荷解きスペース、トラックによる物資の搬入など、これら課題を、敷地の小さい間口では全て解消しにくく、合わせて南側から5m隣地が飛び出した敷地形状が、自由な平面計画を難しくしていました。

●奥行きを活かした配置計画と店舗の顔

街並みに調和する店舗の顔をデザインしつつ、バイクスペース、荷解きスペース、作業スペースを覆うようにL型に配置計画をしました。表と裏の2つのボリュームから計画されたこの建屋は、それぞれの用途ごとに外との関りを明確に表す建築となっています。表は街並みに対しお店の顔として整え、裏は内外連続する間口を大きく確保し、機能性を追求しています。このことで、雑多な作業空間を街並みに晒すことなく、会社の象徴となる店舗建築としてまとめられています。

場  所 栃木県佐野市田沼町
用  途 新聞販売所
時  期 2017年7月~2018年8月
工  法 木造在来軸組み工法
規  模 1階建て
敷地面積  801.17㎡
面  積  189.63㎡ 
工事請負 ㈲須藤工務店(佐野市白岩町)

「表向き~配置計画」

要望は大きく分けて4つ「従業員用駐車場16台分」「配達用バイク駐輪場30台分」「来客用駐車場数台」そして「事務所と作業場を兼ねた社屋」

凛とした佇まいになるよう、正面は街に対して「表向きの顔」をデザインしています。

それは会社を印象付ける「社屋の美しさ」にもつながります。

「作業効率~内外連続の計画」

建屋本体の作業場内部と外部との関係性を”作業形態”から紐解き、開口を広く確保することで、コンパクトな内部空間には似つかない利便性を追求しデザインしています。

新聞折り込み作業などの様子を確認しつつ、効率的に作業できるよう的確に什器を配置しています。

内外の動線数を最大限確保して、搬出入のストレスを軽減するよう計画しています。

「利便性の高い軒下空間」

出入する面を13.65mと広くしたことで、搬出入の動線計画もスマートになり、合わせて屋根のついた荷解きゾーンと駐輪場も計画しました。