赤見町漆喰の家
第8回
佐野市水と緑と
万葉のまち景観賞
受賞作品
佐野市水と緑と
万葉のまち景観賞
受賞作品
平屋の伸びやかな佇まいと漆喰の空間
三角形の扁平な形状をした敷地、さらに南側を古墳の林が迫るこの敷地に合わせてデザインされた平屋の伸びやかな漆喰の家です。
冬の陽当たりを考慮して、林からは距離を確保し、敷地に合わせたくの字をした形状をしています。
外壁と内壁には漆喰を塗り、天井、造作、柱、梁、をすべて無垢のパイン材を利用して統一感を出してます。
駐車スペースからつづくアプローチには植栽が施され、木々が来客者や町ゆく人々に豊かさをプレゼントしてくれます。
南側の林と建物で囲われた庭の空間は、プライバシーが良好に保たれるため、開口部を大きくあけ室内に緑を取り込む仕掛けとしました。
場 所 | 栃木県佐野市赤見町 |
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用 途 | 専用住宅 |
時 期 | 2017年2月~2018年9月 |
工 法 | 木造在来軸組み工法 |
規 模 | 1階建て |
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敷地面積 | 499.89㎡ |
面 積 | 90.58㎡ |
工事請負 | ㈲須藤工務店(佐野市白岩町) |
■漆喰の外壁
外壁と内壁の漆喰は建て主様が左官工事を行いました。家族そろって何日もかけて塗り上げております。
■配置計画~プライバシー確保と陽当たり
特殊な形状の敷地を活かして、豊かなプライバシーの高い「間」をデザインしています。
■豊かな植栽
建物のコンセプトに合わせ、植栽が施されました。とくに北側における豊かな植栽は街の景観に寄与し、訪れる人々に安らぎをもたらします。
子供は正直です、小さな庭先の自然にすぐに溶け込み一体となって遊んだり学んだりします。植栽工事 → J.L.Design 日庭
■ミニマムなデザイン
南側突き出た松の梁がそのまま内部空間を突き刺し、北側の梁まで1本で構成されています。無駄なものをそぎ落としつつ、天井や軒をパインで構成したことで、とてもスッキリみえます。
しかし、天井裏断熱は200~250㎜の吹込みグラスウール充填とし、断熱性もしっかり確保しています。
関連動画
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平屋住宅28坪の提案模型1/100です。
細長い三角形の特殊な敷地形状
南側隣地は笹林が生い茂る環境
住宅によって道路と前庭を区切り、前面サッシを多く採用しながらプライバシーを確保してます。 -
外構の植栽が完了しました。 -
外構が施され、しっとりと落ち着いた雰囲気になりました。
夕景を撮影いたしました